思い出は銀の弾

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新卒2年目でチームを変える7つの手順


はじめに

カンバンの導入をやってみた

2016年の5月、(方法論、システムとしての)カンバンをチームに導入しました。

最近チームメンバーからのフィードバックをいただき、どうにか高評価を得ることができました。

9月までの期間限定お試し運用という約束のもとカンバンをやってみたので、今後のことはまた話し合うことが必要ですが、

  • 業務効率が上がったと感じる
  • 潜んでいたリスクの発見ができるようになった
  • チームの状況把握が容易になった

という収穫を踏まえ、きっと継続できるものと考えます。

この文章を書くまでの経緯と理由

2015年の4月に新卒入社し、10月に現チームに配属。Web企業とはいえインフラ側と堅い性質を持つチームであったため、アジャイルの考え方を理解していただくのに苦労を要しました。

そんな中でもどうにか上記のような変化をチームもたらすことができたので、こうやって自分はトライしたよ!という経験談として、また、こうやったらいいんじゃないかな?という提案として書いてゆきます。

注:カンバンの導入の成功例をもとに書いているので、全部が全部に当てはまるかは自信がないです。

7つの手順

1. チームメンバー全員の信頼を得る

こいつは誠実で頼れるやつだ。という信頼をチームメンバー全員から得ましょう。

測り方に決まった方法はないと思いますが、幸いに弊社では行動・姿勢に対する相互評価の人事システムがありました。チームjoin後から高評価を得るべく立ち回っておきましょう。

チームを変えるためには自分の立ち位置を有利においておく必要があると考えるからです。こいつの言うことなんか聞いてられるか!とならないよう、地盤を固めておきましょう。

2. 上司のお墨付きを得る

上司(リーダー)にきっかけづくりと、役割の明示をしてもらいましょう。

チームを変えたい!というあなたの思いを、上司も同じように持っているとは限りません。上司の理解なしに突っ走ってしまうと、結果の良い悪いにかかわらず、独りよがりな行動をした人間と見られてしまいます。

チームを変えたいなら、チームリーダーである上司の許可は必須となるでしょう。相談し、ビジョンを共有しましょう。

その上で、メンバーに対して上司の口からチームを変えたい旨を伝えてもらい、その役割をあなたが指名されるというストーリーを実現しましょう。

所詮2年目が独りでできることなんて限られています。ほんとに変化をもたらしたいのであれば、素直に上司にお願いをしてみましょう。

3. 乗り物の勉強をする

乗り物とは、やり方のフレームワークのことです。私の場合は「カンバン」という乗り物でした。

エンジン(=推進力)はあなたの心の中にあるので問題ないでしょう。

ですが、チームメンバー全員を動かすためには、飛行機やバスや船や、なんでもいいので型に載せないと非効率です。

カンバンならカンバン、スクラムならスクラムの方法論をしっかり勉強し理解し、離陸の仕方・気流の捕まえ方・自動操縦に必要な設定など、コントロール出来るように準備をしましょう。

4. ごまかす

根回しや準備も終わり、チームメンバーとともにキックオフを迎えました。

しかしいざやってみると、頭のなかに思い描いていた未来より、遥かに厳しい現実がやってくると思います。

  • 「それって机上の空論でしょ」
  • 「うちのチームには向いてないよ」
  • 「何言っているかわからん」

様々なネガティブ(のように聞こえる)コメントが飛び交うと思います。(特に年配者ほど言ってくる。)

はったりでその場しのぎするのではなく、ごまかしましょう。

「その懸念は確かにあると思います。とはいえ、やってみないとはっきりしないので、一度ためしにやってみませんか?そして判断しましょう。」

5. 頼る

うまくごまかし反乱軍を落ち着かせたところで、次は全力で反乱軍に頼りましょう。

チームを変えるために必要な決め事・ルール設定において、全員の協力なしには事をなすことができません。

ましてや、チームに長くいる年配者ほど、強い力を発揮してくれます。そこはこういうケースもあるから、こうした方が都合いいなど。

自分の経験が浅いことを素直に認め、皆さんの考えを教えてほしいというメッセージを出しましょう。

6. 改善の余地を残す

ここまでくると、議論が白熱し収集がつかなくなってきます。

自体を収束させる手っ取り早い歩法は、検査と適応を伝えることです。

検査と適応はアジャイルでよく使われる言葉で、今の状態をチェックし、次のアクションを決めることを何度も何度も(定期的に)行うことです。装備を買い足すイメージで私はいます。

「一旦これで決めとしてみませんか。振り返りの機会でまたアップデートしましょう!」

7. 繰り返す

いちど走り出したらもう何もしなくていい!なんてことはありません。

人間は低きに流れ、習慣は早々変えられるものではないでしょう。

繰り返し繰り返し、これはなんのためにやっているのか、目標地点はなんなのかを明示的に示してゆきましょう。

3ヶ月も経てばきっと新たな習慣になっているはずです。

おわりに

チームに慣れ、違和感の解消に挑戦してみたくなる。そんな新卒2年目を私は過ごしています。

出来ることは少ないし、劇薬の投下ができるほど知識経験はない状態。下っ端なので命令でなくお願いにとどまってしまうメッセージ。大変難しく思いました。

同じような悩みの方の参考になることを望みつつ、3年目以降の自分がこの文章をどう思うかを楽しみにしています。