NetAppの認定試験をテストセンターで受けてみた
話の内容
本職であるストレージエンジニア関連のお話です。 ストレージベンダーが開催している、とある認定試験についてです。
- ストレージベンダー NetAppの認定試験 NCDA
- 近所のテストセンターで受けるときの手続き
- 受験当日に意外だったこと
- 合格後もらえる特典
- 思ったこと
1. ストレージベンダー NetAppの認定試験 NCDA
NetApp と認定試験
NetApp社はストレージ業界の老舗であり、しばしば「大手最後のストレージ専業メーカー」と称されます。
NFSの規格策定やSNIAの運営でもその存在感は抜群。 業界のトップランナーでありつつ、インフラベンダーの統合(買収)が繰り返される中で独自の立ち位置を貫いています。
NCDA(NetApp Certified Data Administrator, ONTAP)はそのNetApp社の認定試験の一つで、ONTAP (OS)の機能と構成、関連ソリューションへの理解が問われます。 ネットアップ公式サイト NCDA
私とNCDA
私は1ユーザとしてNetAppと関わっております。 過去にNetApp社の米国イベント (NetApp Insight) 会場でこの試験を受けましたが、このときはすんなり落ちました。
その後色々経験するうちに、今受けたらどうなるんだろうと思うようになり、再度トライ。合格しました。
NCDAはONTAPのバージョンが更新されていくとともにアップデートされ、今回は NS0-160 という内容のタイミングでした。
2. 近所のテストセンターで受けるときの手続き
受験登録について
ピアソンのNetApp認定試験から登録を行っていきます。
事前にアカウントを作成する必要があります。(NetApp Insightで受けるときも事前に必要。)
ログイン後、受験する試験(NS0-160 など)を選び、「試験配信オプション」の選択では "ローカルテストセンター"を選択します。
その後進んでいくと、試験会場や日程の選択となっていきます。
悩んだところ
悩まず進めましたが、いざ登録を終え支払いの画面へ行こうと思ったとき、あれ?と。
試験時間が90分となっているのです。 実はNCDA、通常の試験時間は90分ですが、特例として英語を母国語とする人以外の受験は120分と延長されます。(試験は全部英語なので。)
特例の申請を見落としたか?と思い色々試しましたが分からず。。。仕方ないからこのまま支払を済ませたあとの画面を見てびっくり。
なんと、自動で反映されている!
どこで判断しているかの疑問はのこるものの、適用されてるからいいのです。登録はこれで完了。
3. 受験当日に意外だったこと
冷や汗
試験会場には予約時間の15分前に着きましょう。(下記のように書かれてます。)
Please arrive at the test center 15 minutes before your scheduled appointment.
で今見返すとその後ID(身分証明書)についてつらつら書かれてますが、私完全にこれ見てませんでした。
試験会場について受付で、言われたのです。
受付の方「身分証明書を2つ提示ください」
自分「2つ!?免許書はありますけど。。。えっ??」
結果として財布に入っていた保険証がその役割を果たしてくれましたが、結構冷や汗でした。(ほんと良かった。。。)
ちょっと後悔
その後いくつかサインしたり説明を読んだりし、そろそろ試験開始かなかな?というタイミングで。
受付の方「写真撮りますのでこのカメラ見てください」
ちっちゃなwebカメラを向くように言われました。きっと受験者の不正防止の一貫に使うのかな?など思ってました。 この思い違いちょっと後悔してます。
受験後に表示される試験結果書に顔写真が乗っていました。(Web上で見返せますし、プリントアウトされて手渡しされます。)もっと緊張感のある顔にしておけばよかったです。。。
ちなみに試験の完了ボタン押したあと、すぐに画面に結果が表示されます。
4. 合格後もらえる特典
物理的に送付されるものはなにもないです。登録しているメールアドレスに何通か案内が送られてきます。
1日後くらい
件名 : NetApp issued you a new badge
これはNCDAのバッジをもらえますよ、という案内ですが。うーんという感じでした。
https://www.youracclaim.com というWebサービスで自分の実績を集められるっぽく、登録しても実益はなさそうです。(LinkedIn とかにShareできるので、アピールしたい人はいいかも。)
2日後くらい
件名 : NetApp Certification Program
ここで正式に合格したことがわかります。また、Certification ID が発行されます。
実はWeb試験後合格とでても、これはあくまで仮合格です。その後不正がないかとかチェックされているらしいです。
3日後くらい
件名 : Congratulations on your NetApp Certification
NetApp CertCenter への案内です。ここにログイン(初回は登録)すると次の3つが手に入ります。
- 証明書(名前入り)
- 認定ロゴ
- 認定ロゴの利用説明書
嬉しいですね。
5. 思ったこと
NetApp Insight in Las Vegasとの違い
無料、有料の違いはもちろんありますが、テストセンターでの受験で思ったことです。
- なぜか重圧を感じる(事前の諸々の煩わしさを思い出して)
- 合格の景品をもらえない(イベントでは確かTシャツがあったはず)
- 試験の感想を言い合えない(一人で受けているので)
試験内容について
個人的な所感です。
- めちゃ簡単な問題と悩む問題の落差が激しい
- NetAppが今推したい機能の話題が多かったし、難しい(ちゃんとドキュメント読んだことないと解けない)
- ONTAPだけじゃない周辺ソリューションの話題は分からん
おわり
いかがだったでしょうか?
今回は私の経験をもとに、NetAppの認定試験について整理をしてみました。
NetAppの認定試験についてイメージ膨らんだよ、受験してみたくなったよ、と思った方がいたら幸いです。